シニアライダーの旅日誌

Tana40年のツーリング記録

2004年5月 R1100GS陸奥の旅

   昨年11月の川湯ツーリング以来日帰りツーリング等で大分この大きなガタイと重さには慣れてきた、立ちゴケもしたが何とか起こせる。春になったし本格的なキャンプツーリングに出ようと計画を練った。
東北へは20年以上昔、仲間3人で行ったが、それを思い出しながらまた行ってみることにした。
渋滞を逃げるためGWを少し早だし、4月28日に出発、帰りは5月3日、5泊6日の旅だった。
1 日目は長野県茅野から― 佐久 - 軽井沢―沼田、金精峠を通って目的地は中禅寺湖(520)。
朝 3:30 に自宅発、駒ヶ根付近で雨が降ってきた。天気が悪いことは予想していたが、幸先の悪いスタート、その後回復するも 299号線麦草峠付近でまた雪。

鬼押し出しのレストランで休憩、コーヒーを飲んだらふき味噌など山菜料理のサービス、「旨―い!」、今夜の酒の肴に吹き味噌を購入、500 円を 400 におまけしてくれた。

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長野県299号麦草峠

 

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鬼押出し

 

金精峠も雪だった、標高の高いところは全て雪、中禅寺湖でキャンプの予定だったが日光まで下り素泊まり旅館を探すことにした。 出発前に家内から「くれぐれも無理をしない事、天気が悪かったらキャンプは止めること!!!」と釘を刺されていた。 何かあったら次から出かけられない。

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金精峠

 

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華厳滝

中禅寺湖では中学生の修学旅行で訪れた時以来となるが華厳の滝観光をした。 もっとも中学校の時のことは殆ど覚えていなかったが。

2 日目は那須高原から東北自動車道を使い八幡平、十和田湖のキャンプ場が目的地(630Km)
気温は低いが快晴、前日と違い高速道路をメインに走る。 サービスエリアで休憩していると宮城県出身のライダーが八幡平のことを話してくれた。 「今なら5mの雪の壁が見られるよ」。
話半分で向かって見ることにした。 話は本当だった。雪は珍しくないが山の景色も良く楽しく走れた、来てよかった。
高台から十和田湖が広がる、木々が目をふくのはまだ先の様だ。

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八幡平

十和田湖の生出キャンプ場にチェックインしたのは4時くらい、サイトにはまだ雪が残っていた。

今日はこんな寒いなかキャンプ場貸切かなぁ、と思っていたが、後で数人の強者がテントを張るっていた。バイク野郎も二人ばかり。
23年前に来た時は雨が降っていたので対岸の民宿に泊まった。アポなしの宿泊だったのに夕食も用意してくれた。ヒメマスの塩焼きがおいしかった事を思い出す。

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十和田湖

3 日目は奥入瀬から八甲田山、酸が湯、南下して 田沢湖まで行く 260Kmの旅程
まずは乙女の像に行ってみる、以前ここで写真を撮ったことを思い出す。今回はここで立ちゴケをした。荷物が重く耐えきれなかった。(余談)
奥入瀬は紅葉の季節が綺麗と聞いているが葉っぱの無い今の時期もなかなか良い。 遠くが見渡せるし、水もすごく綺麗だ。
前日の八幡平に比べると八甲田は雪量が少ない、何処が見どころかな?と思っているうちに酸が湯温泉(もう出口)にきてしまった。
温泉の駐車場に昨夜同じ十和田湖でキャンプしたというトライアンフ氏がいて、「この温泉は全国的にも有名な温泉だよ」と教えてくれた、確かに地図にもそう書いてある。せっかくだから入ることにした。

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奥入瀬

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八甲田

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酸が湯温泉

今日の旅程は短くまだ時間もあるが少し休憩して田沢湖に向かう。 田沢湖手前の道路脇にはまだ雪が残っているが雪の切れ目にはふきのとうが顔を出している。 今晩の酒の肴に一掴み採取していくことにした。
田沢湖到着は 4 時半くらいだった。

十和田湖のキャンプに比べるとかなり暖かい。 サイトにも、周りにも雪は無い。キャンパーの数も十和田湖の比ではない。 秋田大学の学生だという若いライダー人ともバイク、ツーリング、キャンプの話しをすることが出来た。

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田沢湖

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田沢湖のキャンプ場

4 日目は南下し蔵王山に立ち寄り米沢を経由、裏磐梯五色沼が目的地。約300Kmの予定
山形までは13号線をメインに淡々と南下、あまり印象的なことは無い。山形を過ぎたころ、このまま目的地に向かえば早すぎる。 蔵王で道草を食うことにした。 ここでも温泉に入ろうか、峠に向かおうか、まよったが峠と向かった。 頂上では(1555m)、何故か雪上でインスタントラーメンを作った写真が残っている。

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蔵王山

米沢を過ぎ裏磐梯に到着は 5 時くらいだったか。 キャンプ場はより取り見取り、最終的に曽原湖キャンプ場に泊めてもらった。
田沢湖もそうだったが夕暮は湖に夕日が写りとても絵になる風景だ。写真の知識や」テクニックが有ったら、勿論いいカメラも有ったら楽しいだろうと思う。
23年前にも裏磐梯でキャンプした。あの時は東北ツーリングの往路だった。四半世紀が経つというのに同じようなことやっていた。(その15年後2019年の9月にも同じことをやろうとしている)。

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磐梯山

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五色沼

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五色沼のキャンプ場

5 日目、会津若松から49号、252号を通り、只見、そして今日の目的地入広瀬までは180Km
この辺りの道は分かっているはずなのに会津若松で少し迷った。
何とか252号線にでた。只見を超えて中学生のころよく自転車で来た六十里越峠を走る。
浅草岳がとても綺麗だ。写真家らしき人に出会い話をしているうちに写真を撮ってくれることになった。
入広瀬についたのは 11 時くらい、走った気がしないくらいだった。
朝突然兄貴に電話しこの晩は実家に泊めてもらうことにした。 今思えばいくら実家でも突然で自分勝手だった、お義姉さん、その節はごめんなさい」。(今でもあまり勝手で突然は治っていないけど)。その日はたらふく御馳走してもらいおいしいお酒もたらふく飲ませてもらった。

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浅草山

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6 日目、長野県中野 - 志賀高原横手山渋峠)- 須坂 - 名古屋(長野道、中央高速) 500Km走って帰宅する。
入広瀬出発前に自宅近辺の天気を確認すると朝から雨が降っているとの事だがこちら側は快晴。今回あまり渋滞という状態は無かったが GW も 3 日となるとかなり交通量が多くなり志賀高原付近の山道では思うように進まない。
渋滞を避けるため渋峠少し先から右に折れ、(地図ではゲート通行止め)須坂に抜けた。
須坂からは長野道、中央高速と高速道路続きで帰宅。

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帰りの燃費は23Km/l 、「テネレーと変わらんじゃないか」と今までの最高だった。

今回の東北ツーリング、総走行距離は2500Km。初日寒かったが天候にも恵まれ5泊6日の長旅から無事帰って来た。何年先になるか分からないがまた何時か必ず行きたい、と思った。

おわり