シニアライダーの旅日誌

Tana40年のツーリング記録

1999年3月 紀伊半島ツーリング by テネレー

3月中旬、Sさんと紀伊半島に向かう。春にはまだ少しだけ早く標高の高い林道には雪が残っていた。
朝4時30分、Sさんと待ち合わせ真っ暗な中出発した。
東西名阪で針まで行きそして南下、桜井→五条→橋本、を経て高野町、R480を西に走り清水と言うところに来る。ここから護摩山山頂をめがけて南谷林道(今は地図で見ると県道19号となっている)を上る。
年度末のせいか工事中、う回路が多い。
何とか走り切ったが山頂付近には道路にまだ雪が残る。スカイラインを横切って反対側の奥千丈でR168に抜ける計画だったが入口から道は雪で塞がっている。

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             南谷林道の終点近く

ごまさんスカイラインはこの時二輪車通行止め、「Sさん、どうする?」私たちには選択肢は無、スカイラインを南に下るだけ。
やはりスカイライン出口にはゲートが有り係員に止められ、どうやって来たか? 事情を聴かれた。
説明するとナンバープレートを確認して、「行っていいよ」と通してくれた。他県からきて奥千丈が雪で通れない事を知らなかった、と言う説明を信じてくれたようだ。

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無事山を下りたころはもう今日のねぐらを探す時間となっていた。龍神村で観光案内みたいな建物が有ったのでキャンプ場を聞いてみると、バンガロー村 と言うところが有るらしい。
このまま少し南下しR425を西に行ったところだった。近くの民家に管理人が居て一人500円、とリーズナブル。 テントを張り終えたころ軽トラで管理人さんが寒いので暖をとるようにと薪を一束持ってきてくれた。「有難うございます」なんて優しいこと。
他にキャンパーは居なかったので釜戸を占領し暖をとった。ビールの空き缶で日本酒の癇をつける。
酔いが回ったこともあり体が温まってきた。Sさんの会話のレスポンスが遅くなってきた、と思うといつものSさんの居眠りが始まった。もうそろそろ寝る時間かな。

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                 バンガロー村

二日目は曇天、いや降りだしそうだ。雨の中テントをたたむのは嫌だ。急いで撤収し出発、R425で十津川に出るまでかなり走った気がする。

雨は本降りになってきた、R168を南下し渡良瀬温泉に避難、今日はこの辺(川湯キャンプ場)で泊まろうかとも思っていたがこの雨じゃ・・・・。
雨が小降りになったので出発したが今日は民宿に泊まろう、と言う事で良さそうなところを探しながらR168で新宮、R42で熊野方面に進む。右手には七里御浜が広がる。素泊まり民宿はこの辺で見つけた、「素泊まり¥3000」の情報がスーッと目に入りバイクを止めた。
「ここでどうですかSさん」「いいねぇ景色もいいし、飲み屋もあそこに有ったよ」と来た方向、何を探して走っているのだろうこの方は。
夕食もSさんの見つけた店へ行き宴が始まった。「キャンプだけでなくたまにはこういうのもいいですねぇ」と酒を酌み交わす。

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楽しい時間はあっという間、気が付けば民宿の2階、朝? 雨は上がって天気良さそう。
「さぁ、帰りましょうか?」

このツーリングの後海外駐在となり暫くバイクに乗れない日々が続いた。

 

おわり