シニアライダーの旅日誌

Tana40年のツーリング記録

1997年1月 ヤマハセロー225からTTレイド250へ

ヤマハセロー225、車重は軽く足付き性も良くフラットダートから登山道、河原まで走れる使いやすいバイクだった。だから日帰りの林道ツーリングにはとても重宝し、楽しかった。
一方、長い時間走るとお尻が痛くなる、荷物を多く積めない、パワーが無い、航続距離が短い、等、長距離ツーリングでもう少し楽なバイクが・・・ という贅沢な欲が出てきた。
そこで気になり始めたのがヤマハのTTレイド。フルサイズの250でDOHC 単気筒 30馬力 16リッター燃料タンク。
登山道こそきついだろうが林道ならキャンプ道具一式積んで一日中無給油で走れそうだ。
欲しい物を手にいれたいという気持ちにブレーキをかけられない我が儘な性格、遂に買ってしまう。
TTレイドの購入は私のキャンプツーリングの幅を大きく広げる切掛けとなった。

まずは林道を走ってみる。三重県と愛知県の境付近にある悟入林道と南谷林道だ。
エンジンはすごく滑らかなイメージ、トルクのピークがあまり感じられない、低速から高速まで良く回る。 後ろはパワーをかけるとばたつく感じがするが荷物を積めば丁度いいだろう、フロントはストロークもありしなやか、ダートでスピード出しても転ぶ気がしない。23号で少しスピードを出すが安定性はまずまず。

1997年4月26日、GWを早出し、キャンプ道具をレイドに積み林道を含めたルートで新潟の実家に向かった。
東海道を東へ、浜松辺りからR152で北上、セローでも来た天竜スーパー林道、山の尾根を走るルートは舗装でも気持ちがいい。更に進むとダートになる。左は目もくらむような崖で緊張する。
ヒョウ越え、今はすっかりパワースポットとなった分杭峠・・・高遠へ。

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高嶺林道(現在は町道)の入り口を見つけ今日2本目のダート。この林道は楽しい、砂利等あまりなく土の道路、テールを滑らせながら滅茶苦茶楽しく走れた、でも雨が降ったら最悪だろうな。

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今日のお宿は岡谷の塩嶺キャンプ場、塩嶺野外活動センターの施設で申し込みのみ料金は無料た。
結構上ってきて標高も高いのか、4月も末と言うのに寒い、テントで3シーズンの寝袋じゃ殆ど眠れない。

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 日付も変わり殆ど眠れないままテントの中、実は今回の目的は、実家の病気の母を見舞いに行く事、こんなところで眠れないで時間を潰すなら一刻も早く母のところへ行くべきだ。夜も明けきらないうちに出発、寒かったが高速道路で新潟に向かった。
実家にはAM午前中に到着、母も割と元気そうで安心した。
2泊くらいしただろうか、見舞うどころか色々甘えて面倒かけて帰ってきただけだった。でもまあ普段あまり帰ってこない末っ子が二日がかりで帰ってきたのだから大目に見てもらおう。
「じゃーまた来るね」っと、軽い別れで帰ってきた。これが最後の別れではなかったが母は次の春を迎えることは出来なかった。

 

おわり